はじめに

Culpediaは、伝統文化の継承と交流を目的に2020年8月に本プロジェクトの企画者である徳永勇樹が立ち上げた団体です。

今回、私たちが挑戦するのが日本の精神性である「侘び・寂び」です。日本の精神性は世界から高く評価され、海外の著名人やセレブリティも日本文化ファンも多いです。例えば、スティーブ・ジョブス氏が京都の寺で禅を実行したのは有名な話です。

一方で、精神性は可視化されづらく、言葉を尽くしても、日本の精神文化の独特さを伝えるのは簡単ではありません。そこで、今回、外国の画家(イラン、インドネシア)、及び日本の現代アーティストに、「侘び・寂び」についての言葉について 3 枚の絵を描いて貰うことにしました。

このテーマに向き合う背景

企画者は5年前に海外留学をしました。その時、現地のある方とお話をした際に、"What is Wabi-Sabi?"(「侘び・寂びの意味は何か?」)と聞かれました。他にも、日本の歴史や文化の質問を多く受けましたたが、何一つまともに答えることができませんでした。

その時にこう思いました「海外の人にどう日本文化を説明したらいいだろう」と。この数年間、日本の伝統工芸を調べたり、日本の物語の挿絵を海外の伝統画家の方に描いて貰う企画(いずれも後述)に挑戦してきましたが、その後5年の月日を経て、「侘び・寂び」をこれまでにない方法で説明する企画を立ち上げました。

このプロジェクトで実現したいこと

外国の画家(イラン、インドネシア)、及び日本の現代アーティストに、「侘び・寂び」というフレーズについて計3回に渡り同じテーマで絵を描いて貰います。
まず、第一段階として2024年3月から5月末までは、辞書の言葉をそれぞれの言語に翻訳をして、その情報からのインスピレーションのみで絵を描いて頂きます(インターネットでは調べてはいけないというルール)。

次に、第二段階として2024年6月から9月末にかけて、本やインターネットの情報を全て解禁して、好きに情報を集めて貰います。また、必要に応じて有識者の方から、概念について講義を頂く予定です。それを踏まえて1枚絵を描いて頂きます。

そして、第三段階として2024年10月(予定)に画家が京都を訪問し、私たちが設計した文化プログラムを通じ、侘び・寂びを徹底的に体験して頂きます。そして、帰国後に3枚目の絵を描いて貰います。

1枚目、2枚目、3枚目とそれぞれがどのような変化を見せるのかを比較することで、3人の画家たちがどのように日本文化の精神性を受容したかが目に見える形で表現されることを期待しています。これにより、外国人だけでなく日本人も侘び・寂びという精神性に絵を通じて慣れ親しむことができます。

今後は斯様なプロジェクトを続けることで、日本人が世界に出た時に、自国の文化をよりシンプルかつ本質を紹介できるような仕組みを作り続けたいと思います。

今回は以下の3名の画家が参加します。

また、企画者ともう1名がコーディネーターとして3名の画家の侘び・寂びについての理解が深まるように支援をしています。

そして現時点で完成した1枚目の絵がこちらです。今後、9月から来年2月にかけて追加で2枚ずつ、計6枚の絵が完成予定です。絵画がどのように変化をしていくのかを見るのが本企画の醍醐味です。

詳細はこちらをご覧ください。

支援者の皆様(敬称略)

クラウドファンディングでご支援を頂いた方のお名前(ユーザー名)を謹んで掲載させていただきます。
ご協力のほど誠にありがとうございました。

Itta Tojiki, Takahiro Mizushima, Ichiyo, イチカワシュウ, 金川信亮, 北原利道, Kimchi Tel Aviv, Kenji Kinoshita, Y T, 田村敏樹, Kumiko, Masa Naka, Yusuke Nohara, K M, 樋口祥子, fuji, 山上 明彦, willnakajima, 本間 超, Hiroshi Ishida, Yoshiro Enomoto, ODA, M. Kurozumi, 高橋耶真人, kimiko, motohiro, Haruka, ふるの, Yosuke Kotake, T.usami, Yuto Takeuchi, Masa, 谷口綾子, 戸敷美紗, 冨岡隆人, Misaki?, 仁科雅晴, Micah, Kento Mori, Zen Miyajima, is mo, 岩沙はるか, kananx87,Keiko.C, Mari_tkng, Kotaro Nagane, Kengo Maeda, 山田翔太